第3回SBM 「学術オープンデータに対する期待と戸惑い:加賀藩「先祖由緒并一類附帳」オープンデータ化の検討を題材として」開催のお知らせ
第3回SBM「学術オープンデータに対する期待と戸惑い:加賀藩「先祖由緒并一類附帳」オープンデータ化の検討を題材として」を以下の通り、開催します。みなさまのご参加をお待ちしております。
話題提供者:
1.一橋大学 情報基盤センター 助教 林 正治
2. 合同会社AMANE 代表社員 堀井 洋
主催: 合同会社AMANE
共催: 日本学術振興会 課題設定による先導的人文・社会科学研究推進事業「地域に現存する学術資料を活用した地域学術観光創出に関する研究」
場所: ITビジネスプラザ武蔵 オープンスペース (金沢市武蔵町14番31号めいてつエムザ4F)
日時: 2016年1月30日土曜日 18時00分 〜
参加費:500円 *お菓子代として
定員: 先着20名
申し込み方法: info@amane-project.jp へメール または、Facebookページより申し込みください。
趣旨説明:
研究活動によって得られた資料情報や研究データをオープンデータとして公開する“学術オープンデータ”の考え方や活動が近年広がりつつあります。制約が少ない自由なライセンス形態での情報公開により、学術研究に対する理解が深まり、より多くの社会的な活用の創出が期待されています。その一方で、歴史資料など個別具体的な学術資料のオープンデータ化に際しては、当事者となる研究者・関係者の多くが不安・戸惑いを抱き、解決すべき課題が存在することも事実です。
第3回634Sweets Break Meetingでは、加賀藩「先祖由緒并一類附帳」オープンデータ化の検討を題材として、学術オープンデータ化の実情・課題と本質の理解に向けた議論を行います。
加賀藩は藩士の数が他藩と比較しても圧倒的に多く、石高1,000石を超える上級家臣は80家を超え、このような大身の上級家臣が多数存在する藩は全国的にみても稀です。「先祖由緒并一類附帳」(金沢市立玉川図書館近世史料館所蔵)は加賀藩を構成した家臣の2/3に相当する約1万家の藩士の氏名・石高・職歴・出身などに関する網羅的な記録であり、地域史の核となる重要な歴史資料です。2009〜2012年に、科学研究費基盤研究(研究課題番号:21500247・22500229)として、約13,000家分の氏名・身分・石高などの情報がデータベース化され、現在、公開に向けた議論・検討が行われています。
真冬の金沢で、温かい珈琲と上質なスイーツを堪能しながら、歴史資料や学術情報のこれからについてざっくばらんに話をしてみませんか? みなさまのご参加をお待ちしております。