展 実 験 示

展実験示

“展示”を”実験”するー 展実験示ー、はじめました。

拡大と縮小、集中と分散…混沌とした現代社会。その中で、学術資料の「価値」を再考・再認識するための“手段”としての展示とは、一体どのようなものだろうか?”仮説”の立証を目指す実験としての展示である「展実験示」を通して、資料の価値を再考する。

このプロジェクトは 合同会社AMANEroot design office が実施しています。


「東北大学MLAキテン・プロジェクト」実施のお知らせ(2021/02/01)

 2021年2月より、SMMA(仙台・宮城ミュージアムアライアンス)クロスイベントの一環として、東北大学MLA各施設(史料館・総合学術博物館・植物園・附属図書館)と合同会社AMANE・root design officeが連携協力した「東北大学MLAキテン・プロジェクト」がスタートします。

 新型コロナウィルス流行後の社会環境では、人が人と互いに距離をとるソーシャルディスタンシングが日常の一部となりました。博物館・図書館・カフェなど、本来は人々を広く受け入れる場所に人と距離をとるための空間が設けられ、「利用禁止」や「X(バツ)」といった人を拒絶する表示が溢れています。拒絶する表示に代わって、学術資料情報・デジタルアーカイブを活用した学術サインプロダクト「キテンの木」を設置し “ 文化を植樹する ” ことを本プロジェクトの目的としています。「キテンの木」の制作ではデザイナーと研究者・司書が協力・連携し、さらに博物館・図書館・カフェなど多様な施設や空間を対象とすることにより、デザイン・学術双方において豊かな表現の創出と安心安全な公共環境の実現します。

 本プロジェクトでは、東北大学MLA各施設の研究者・司書とデザイナーが連携・協力し、デザインや資料解説を含むプロダクト制作を行いました。夏目漱石の自筆資料(東北大学附属図書館)や放散虫模型(東北大学総合学術博物館)など、東北大学が所蔵する貴重な学術資料を素材として、デザイナーと研究者それぞれの解釈と対話にもとづき構成されています。

 制作された「キテンの木」は、各館園約1週間毎に巡回して展示されます。また、展示するだけではなく、「キテンの葉」をリーフレットとして施設で配布し、より学術資料の魅力を伝えていきます。新型コロナ禍により、大学と学生・教員・市民との距離が広がりつつある昨今において、それらを繋ぐ役割や意義についてあらためて考える機会の創出を目指します。

東北大学MLAキテン・プロジェクトPR

 


「展実験示 “学術と説くか、デザインと解くか”」vol.2(2020/12/20)

 

【追加:2021年1月12日】

 2021年1月15日から開催を予定しておりました「展実験示 “学術と説くか、デザインと解くか”」vol.2 は、コロナウィルス感染拡大による首都圏での緊急事態宣言発令にともない、すべての企画を延期させて頂きます。展示の再開につきましては、決定次第随時お知らせいたします。

 合同会社AMANEとroot design officeは、学術資料の新しい価値の表現に関する試み「展実験示 “学術と説くか、デザインと解くか”」の第2回を2021年1月〜2月にAir3331(東京都千代田区)において開催します。

趣旨:
 拡大と縮小、集中と分散… 大きなうねりの中にある世において、学術資料の「価値」とは、どのようなものといえるのだろうか?  資料の保存と活用を考究する領域をかろやかに超え、いまの時代に起こす「価値の再考」を仮説と検証をもって企てる「展実験示」。
今回の実験は、第一に、学術研究分野に属する研究者と、デザイン分野に属するデザイナー・クリエイターが互いに主張し協働し、従来の概念にとらわれない自由かつ率直な学術資料の展示を構築することを目的とする。第二に、地域や組織など「場」に規定されることの多い学術資料の展示を、自由に移動可能なものとして捉え、異なる「場」での展示の意義について考察する。
上記の意図に基づき、古文書や民具など地域での継承や活用が強く求められている学術資料を対象として、約1ヶ月間にわたり展示やワークショップなど様々な価値表現方法を用いて実施する。

実施場所: AIR 3331 岩本町 レジデンス & スタジオ(東京都千代田区岩本町3-6-8)

  https://residence.3331.jp

参加申込方法:  ご参加される代表者の方が下記のフォームからお申し込みください。

  https://forms.gle/QLeY3HnTFrAxmnsV8

プログラム/実施日程:

 case1. 古文書資料展示「卯年免定 from 福井県鯖江市」 2021年1月15日(金)〜18日(月)

       実験者:AMANE、原嶋亮輔(root design office

   case2. 襖剥がしワークショップ&資料展示「襖下張文書 from 福井県坂井市」2021年1月30日(土)・31日(日)

      実験者:AMANE

 case3. 民具資料展示「民具 from 岩手県奥州市」2021年2月5日(金)〜8日(月)

       実験者:川邊咲子(国立歴史民俗博物館) 原嶋亮輔(root design office)AMANE

開場時間:

 【金曜日】13:00〜20:00  【土、日、月曜日】13:00〜18:00

入場方法・コロナ対策:

 入場については完全予約・入れ替え制とし、マスク着用等の対策・情報提供へのご協力をお願いいたします。

主催:合同会社AMANE root design office

協力:国立歴史民俗博物館メタ資料学研究センター

後援:岩手県奥州市教育委員会


「キテンプロジェクト」オンライントークイベントの開催(2020/07/28)

「キテンプロジェクト」の開始にあたり、関係者によるトークイベントをオンラインで実施します。プロジェクトの紹介とともに、コロナ禍における学術・デザイン双方の連携が果たす役割について議論を行います。

    1. タイトル:文化の植樹を目指して 〜「キテンプロジェクト」の始動〜
    2. 開催日時:2020年8月21日(金)19:00 〜 21:00
    3. 開催方法:オンライン(Google Meet)
    4. 登壇者:

      堀井 洋 (合同会社AMANE)
      原嶋亮輔 (root design office)
      井上智恵子 (石川県西田幾多郎記念哲学館)
      澤谷晃子 (大阪市立中央図書館)
      ゲストコメンテーター:
      甲賀ゆうこ (クリエイティブディレクター)
      加藤 諭 (東北大学史料館)

    5. プログラム:

      ①「キテンプロジェクト」の紹介 (堀井・原嶋)
      ②各館におけるコロナ禍の影響と展示の紹介(井上・澤谷)
      ③コロナ禍における学術・デザイン双方の連携が果たす役割についての議論(参加者全員)

    6. 参加申込アドレス:https://forms.gle/xNeVMhcNHJTDZGzX6
    7. 参加申し込み締切り:2020年8月20日(木)

「キテンプロジェクト」開始のお知らせ(2020/07/28)

2018年よりデジタルアーカイブ活用の可能性を探る共同プロジェクトを行う合同会社AMANE(代表 堀井 洋)と原嶋亮輔(root design office)が、 2020年新型コロナウィルスの流行で苦境に立たされた図書館や博物館施設の文化活動を後押しする「キテンプロジェクト」を立ち上げます。本プロジェクトでは、文化施設と人々を繋ぐ学術資料の社会的活用と意義を担ったプロダクト「キテンの木」をもって、低迷する文化活動の再活性化を目指します。

新型コロナウィルス流行後の社会環境では、人が人と互いに距離をとるソーシャルディスタンシングが日常の一部となりました。博物館・図書館・カフェなど、本来は人々を広く受け入れる場所に人と距離をとるための空間が設けられ、「利用禁止」や「X(バツ)」といった人を拒絶する表示が溢れています。本プロジェクトは、公共空間にある拒絶の表示に代わり、学術資料情報・デジタルアーカイブを活用した「キテンの木」を設置し “ 文化を植樹する ” ことを目的として始まりました。「キテンの木」の制作ではデザイナーと学芸員・司書が協力・連携し、さらに博物館・図書館・カフェなど多様な施設や空間を対象とすることにより、デザイン・学術双方において豊かな表現の創出と安心安全な公共環境の実現を目指します。

第1段は、2020年8月より石川県西田幾多郎記念哲学館(石川県かほく市)大阪市立中央図書館(大阪府大阪市)において実施します。

プレスリリース資料PDF(7MB)はこちらから

 

キテンプロジェクト イメージ