東京農工大学科学博物館デジタルアーカイブ「繭標本・生糸・真綿」資料の公開

東京農工大学科学博物館デジタルアーカイブ「繭標本・生糸・真綿」資料の公開

合同会社AMANE(石川県金沢市、代表社員︓堀井洋)と東京農工大学科学博物館(東京都小金井市、館⻑︓金子敬一)の連携協定事業として、「蚕織錦絵」のデジタル化とジャパンサーチへの公開を実施しましたが、第二弾として、「繭標本・生糸・真綿」の公開を行います。東京農工大学工学部に残された蚕糸科学領域の教材資料群が公開されることで今後、自然・人文科学領域横断型の研究発展が期待されます。特に今回公開する「繭標本」は東京農工大学工学部の前身である東京蚕業講習所由来の教材資料群であり、世界各国の品種、国内品種349点が収蔵されています。日本の蚕糸業の技術革新において、メンデルの法則の再発見直後の 1906 年に外山⻲太郎が動物で初めてメンデリズムをカイコで実証し、同時に一代交雑種を提唱したことから、農家において交雑種の飼育が急速に普及しました。本資料は同時代に東京蚕業講習所で品種改良の研究・教育に用いられた繭標本です。デジタル公開により、国内歴史資料・文化財調査の手がかりとして、品種改良への遺伝学的知識の需要の過程を知る科学技術史的資料として、今後の研究活用が期待されます。デジタルアーカイブ公開に合わせ6月24日から8月31日まで今回アーカイブ化した資料の一部を博物館内にて公開いたします。

新規追加・蚕糸学術コレクション

繭標本349点
生糸136点
真綿44 点

公開開始

2022年6月17日(金)

蚕糸学術コレクションURL