学術イベント「地域資料を対象とした研究データエコシステムのこれから」開催のお知らせ

学術シンポジウム「地域資料を対象とした研究データエコシステムのこれから」

日時 2025年3月31日(月)13:00 〜16:00
会場:山形大学小白川キャンパス・オンライン配信(Zoom)
定員:80名
申し込み:(準備中)
主催:山形大学附属博物館・合同会社AMANE・北海道大学
後援:国立情報学研究所・研究データエコシステム構築事業推進センター(申請中)

開催趣旨:
日本国内には、文書・民具・フィルムなどの多種多様かつ膨大な地域資料が現存している。それらの資料には、すでに資料データが記録されているものの他に、詳細な情報が不明な資料も多く存在する。詳細が不明な資料へのデータ付与には、従来までの当地の住民・学芸員による記録だけでなく、多様な立場の個人・組織が関わることが期待される。また、記録した地域資料データの保存および公開については、2022年に改正された博物館法においてデジタル・アーカイブの重要性が明記されたことからも、今後一層、重要性が高まることは明らかである。
一方、それら地域資料データの記録と保存・共有の受け皿となる仕組みについては、組織の規模および種別を問わず整備・普及が遅れている。
記録については、相互に離れた地域住民と研究者との対話による新たな知見の獲得、集合知の形成、それらを通じた未活用資料の地域文化資源化が期待されうるが、その普及・発展のためには基盤となる共通的かつオープンなプラットフォームの構築が必要である。
保存・共有については、数十年単位の時間スケールで次世代に地域資料データを確実に継承し、それらにもとづいた社会的活動および学術研究を持続的に推進するために、耐故障性・耐災害性を有したデータストレージ・アーカイブの共有や、市民を含む多様な利用を想定したデータアクセス機構の実装、学術研究利用を促進するためのオープン化の仕組みなど、地域や組織を横断して資料データを共有・継承する仕組みの整備が不可欠である。
本シンポジウムでは、地域資料データを対象とした研究データエコシステムをテーマとして、記録・資料整理・技術開発・コミュニティ形成など多様な視点からの議論を行う。本議論により、地域資料データの記録・継承に関する具体的なイメージが広く共有されるとともに、実現に際して今後克服すべき課題が明らかになることを期待する。

プログラム:

1.趣旨説明 堀井洋 (合同会社AMANE)

2.報告: 

佐藤琴・小幡圭祐(山形大学附属博物館)
榎本千賀子(新潟大学人文学部)・櫻澤孝佑(奥会津振興センター)
山下俊介(北海道大学)
川邊咲子・橋本雄太(国立歴史民俗博物館)
小川歩美・堀井洋(合同会社AMANE)

3.ディスカッション 

コーディネーター:高田良宏(金沢大学)・堀井洋(合同会社AMANE)
コメンテーター:卓彦伶(北海道大学大学院文学研究院)

 

お問い合わせ:hu-gene@amane-project.jp