「学術資料の利活用における社会的合意形成に関する勉強会 〜インターネット上での資料データ公開に関する法律・実務〜」開催のお知らせ
昨今、日本国内にある多種多様な資料をとりまく現状は、過疎化が進行する地域での資料の保存・継承やデジタル分野における新たな活用の想定など、社会における様々な局面において複雑さ・困難さに直面している。
学術資料の発見〜継承・公開までを実現するためには、対象資料の存在とその意義を広く社会にアピール・共有することが重要かつ不可欠であることは、これまでの多くの事例からも明らかである。さらに、2022年に改正された博物館法においては、デジタル・アーカイブおよび資料データ公開の重要性が明記され、加えて、近年のAIなどの機械学習技術の進歩にともない、資料データ生成への需要も急速に高まっている。
このように資料および資料データの公開が社会的な要請となりつつある一方で、二次利用などの実務においては、著作権、肖像権などを根拠とする法的な位置づけのみならず、資料所蔵者・データ作成者・公開組織など関係する多様な担い手の間での合意形成が極めて重要となる現状が存在する。
本勉強会では、これら学術資料の公開・利活用に関する包括的な合意形成を「社会的合意形成」と位置づけ、現在資料の公開を実施・検討している事例をもとに、多様な学術資料の利活用に関する議論を行う。本議論により、資料の公開・利活用に関する法的・社会的課題の両面を整理するとともに、デジタル・アーカイブなどにおける学術資料の公開・利活用の社会的合意形成にあたっての具体的なイメージが参加者間で共有されることを期待する。
◯日時・場所
9月10日(水)14時00分〜
新潟大学 駅南キャンパスときめいと
◯開催方法
現地開催+オンライン(Zoom)
◯参加申込
https://forms.gle/SoaWzSCVDc4avJf3A
◯主催
合同会社AMANE、共創地域アーカイブ実行委員会(令和7年度文化庁InovateMuseum事業「地域を超えて共創・永続する地域アーカイブを目指して」)、基盤研究(C)25K15809
◯スケジュール
内容
14:00〜14:15 趣旨説明
14:15〜15:10 報告・コメント
14:15〜14:35
報告1:地域資料データの自治体間共有と公開:奥会津デジタルアーカイブの場合
14:35〜14:55
報告2:組織を超えた地域資料データの保存とデジタルアーカイブの公開:AMANE Archivesの取り組みについて
14:55〜15:10
コメント:岡田淳弁護士(森・濱田松本法律事務所)
15:10〜15:25 (休憩)
15:25〜16:10 全体討論
16:10〜16:15 おわりに